Gibson Custom Shop 【Limited Run】 1964 ES-335 Reissue w/Grover Cherry VOS
(その3)にて、やっと本来の目的であるGIBSON ES335 CREAM仕様に(汗)
お好きな人には、「あ、あれね?!」と思われる仕様です。
【特徴】
- スモールブロックインレイに尖ったホーン形状
- ナイロンサドルといった1964年の仕様を忠実に再現した1964ES-335TDCをベース
- ゴールドのグローバーペグ、カスタムのトラスロッドカバー等
- エリック・クラプトンが使用していたCherryのES-335スタイルの限定モデルです。
センターブロックはピックアップの線の穴のみの50sスタイルを採用し正にクロスロードスタイルのES-335です。
ルックス的にもたまりません!
以前、紹介したJohn Mayerの動画でも、こちらに似た仕様(正確には、あちらが本家の限定品)が使われています。ケースも「CREAM」ロゴが入っているはずです。
さっそく、弾かせていただきます。アンプもビンテージ(1968年製のフェンダーアンプ)で期待も膨らみます。
感想:音が硬い。。。?
センターブロックが上述のように、ピックアップの線の穴のみの50sスタイルということもあるのか、意外と音が硬いです。
私が勝手にセミアコに期待していた「柔らかい響き」「膨よかな鳴り」が、あまり感じられません。
まあ、確かにレスポールと比べると「膨よかさ」はあるように感じますが、「柔らかい響き」ではありません。
困惑していると、スタッフさんが「センターブロックの構造もありますが、VOS塗装というのも要因だと思います」と。
そして、「こちらを弾いてみてください」と提案されたのがマーフィーラボの335。
Gibson Custom Shop Murphy Lab 1964 ES-335 Reissue 60's Cherry - Ultra Light Aged
弾いてみると明らかに、鳴り方が異なります。
左手にネックの振動が伝わってくるしボディ自体の響きも格段に豊かです。
僕が335に期待していた「柔らかい響き」が体験できました。
「VOSの方も弾き込めば、マーフィラボみたいな響きになりますか?」と思わず質問してしまいます。
「残念ながら塗料自体が異なるのでならないと思いますよ」「それと、マーフィラボを半年くらい使っておられるミュージシャンの方の個体を見せてもらったのですが、『まるでビンテージ?!』な感じに育ってました」と。
VOSは、「Vintage Original Spec」の略で、艶を抑えた塗装の仕上げ方法のこと。グロスフィニッシュを施した後に、キズやサビといった加工が加えられています。
スタッフさん曰く「その状態を保つために、しっかりコーティングされてます」と。
まあ、VOSもそれなりの雰囲気なので、Gibson社としては「ちょっと古っぽい状態がカッコいいし・キープされるから安心でしょ?」といった感じでしょうか?
実際に大阪でも、VOSとMurphy Labの比較はしたことがあり、その時から「マーフィラボ、良いなぁ〜。でも、高いなぁ〜」と思っていたのです。
ただ、大阪ではそれほど本数を置いていないこともあり、複数の個体を試すことはできませんでした。それと、周囲にマーフィラボを所有している人がいないために、相談できる相手もいません。
そんなこともあり、「マーフィラボに手を出すのは辞めておこう」と変な拘りを持っていたのですが、あれよあれよという間に金額が上がっているんですね。。。
実際にデジマートで見ても、748,000と781,000の2種類の金額があります。
入荷した時期の違いみたいで、円安ドル高の影響がこんなところにも出てきます。
いや、むしろギターのような趣向品は、モロに影響を受けますね!